高槻にあるお地蔵さんの多くが化粧地蔵です
昨年富田のスタンプラリーのあと、
もらった地図をもとにお地蔵さんを
ひととおり見て回ったのですが、ここの
化粧地蔵はなんとも不思議で謎だらけです

今年は8月24日のスタンプラリーのときに
この謎を解決すべく現地で少し話をお聞きしました
あと全体像については「高槻の化粧地蔵」という
岩井勝二さんの本(図書館)も参考にさせて
いただきます

この本の中の情報では、高槻には109の祠、
307体のお地蔵さんのなかで化粧地蔵は
258体もあるようです
そのなかで富田には26の祠で68体、
うち化粧地蔵は47体、

このおしろいの化粧地蔵のルーツは京都のようです
でもさらにさかのぼると若狭街道で小浜へ
京都からは、分岐して枚方方面へも伝わったみたい
化粧は襟白粉というものを使っていたという
記載があります

ここからは現地でのお話のなかで謎が少し
解けましたことを紹介します

・お地蔵さんの年齢は?(歴史は)?
 <わかったこと>
 9番の北の口のお地蔵さんにお供えする
 御膳セットに1818年の記録があり少なくとも
 200歳以上!

・おしろいで毎年お化粧をしているのか?
 <わかったこと>
 毎年お顔のお化粧なおしをすることはない
 くじをしてその年にお化粧直し(お地蔵さんを洗う)
 をするかしないかの判断をしていた
 顔はおしろい、目は墨で大人がメイク(推測)

・前掛けについて
 <わかったこと>
 お地蔵さんは子どもさんを想定している
 地域の親御さんやおばあさんが前掛けを毎年
 作っていた。名前も記載している
 最近はつくれる人が少ないみたい

・お地蔵さんは誰?
 <わかったこと>
 地域の古民家を取り壊したときに多くのお地蔵さんが
 出てきた!
 昔は子どもさんがなくなることも多くて子どもの成長が
 家族、地域の願いだったと推測します

・富田の地蔵盆のスタイルは?
 各祠の単位で地蔵盆をしていた
 自宅で祠を持っている方は自宅で地蔵盆をしていた

でもすべての疑問は解決してないので引き続き
今後も調査します
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今年もスタンプラリーの発着地点
清蓮寺で少し調査を、、
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まず現地でお聞きしたのは本堂奥
右手にあるお寺でお守り(引取り)している
お地蔵さんの多いこと、すごい数です
まずはこのようなお地蔵さんもあって各地の
お地蔵さんがあるということみたいです
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清蓮寺では子どもさんだけでなく
学生さんも、、
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スタンプラリーは昨年より2ヶ所減って
いますが、この先で地域の地蔵盆がある
ということがわかりました、、
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地域のスタンプラリーの場所に
行く前に少し本堂の様子をみてみると
「六斎念仏」の様子です、、
粛々と進んでいます

このあとスタンプラリーの場所を
少しだけ見に行きました

番号的には9番の北之口のお地蔵さん
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ここで多くの謎が解けました
ありがとうございます、、
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ちょっとお地蔵さんが暗くなっていますが、、

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次々に子どもさんがこられます
学生さんも、、、
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次の路地でも11番目のスタンプラリー
の場所です
それぞれのお地蔵さんのところで地蔵盆が
あるということ、、
このような地域のコミュニティーが
富田のすごいところなんですね、、、、

今回その1で歴史を中心に記載し、
お地蔵さんのお顔はあえて登録していない
のですが、機会あればその2として登録
したいと思います、、