オープンたかつきのイベント 高槻水みらいセンター下水処理施設見学会に行ってきました。
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場所は、番田2丁目、新幹線沿いにあります
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まず管理棟にはいります
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当日は60名の参加があり、4つの班に別れます。まず最初に施設の概要のほか下水に関連するクイズがありました。

昨年の地震で上水道が、台風21号で電気が寸断されて大きな影響がありました。下水も止まると同様に問題がでます。

その次にクイズです。4人家族で水1日に何リットル使っているのでしょうか?
答え:1000リットル! 内訳は食事、洗濯、トイレ、風呂が200くらいで、その他(100)のようです。
この家庭から排水される下水は1日プール500杯分のようです。そのあと施設見学と微生物の観察に別れます。
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まず施設見学で最初に訪れたのは、
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下水を汲み上げるポンプ場です。市内から集まってきた下水は13台の汚水ポンプ槽(地下1階)に汲み上げます。パイプはかなり深いみたい。
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ここで汲み上げるのは1日プール400杯分です。(トリシマポンプでした)
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下水管の深さはこの付近では10mもの深さになっているようです(なので最初にポンプで汲み上げている)
ここで汲み上げるポンプがもし止まったときはどうなるのかという質問もありましたが、そのときは、家庭では不便ではあるが上水道も止まるのでどこかであふれることはないだろうとのことでした。このあとの設備全体を通過するのは約12時間から14時間のようです。
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次の大きな施設は沈砂池、沈殿池、生物反応槽、最終沈殿池という工程になります。
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見学場所は水槽の上なので少々殺風景なかんじ
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まず沈殿槽ですが、沈殿したものは水槽の中で一方向にかき出す装置があるようです。最終的には集めて乾かして燃やすみたい。
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その次は生物反応槽です。ここでは8時間かけて通るようです。生物反応で有機物を分解するのですがこれはコストとの関係もあるみたいです。ろ過装置でもできるみたいですが、コストが合いません。地中にいる微生物くんの働きを活用しているようです。
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下水は左端、次に生物反応槽、最終沈殿池、砂ろ過のあとです。最後はかなりきれいになりますね。
生物反応槽で分解し最終沈殿池で沈殿した泥もすべて捨てるのではなくて微生物のいるところは再活用するみたいです。
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生物反応槽のようすですが、イメージがちょっと違いすごくかき混ぜています
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有機物の分解の段階です
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そのあと、最終沈殿槽を通して砂ろかの装置を通ります。
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そのあと水質管理です、採取した水で+の文字が1mの深さで見えることが条件のよう。
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実際チェックしてみます。ここまでで疑問だったことなんですが、もし油が流れてきた場合どうなるのか?微生物くんはさすがに油は処理できません。油が大量に来た場合はシートで吸い上げるようです。微生物くんにも影響あるので下水に油は流してはいけません。

最後は塩素を入れて番田水路に放流の放流のようです。 番田水路にもカモくんやコイくんもたくさんいますがこれだけきれいになっていれば安心です。番田水路は直接淀川に流れていなくて安威川から神崎川に流れます。最終的には淀川に行くようです。

さて水が多いときはどうなるのか?高槻の下水は雨水と分けているものの市中心部分は一緒になる合流方式の地域もあり、通常13万トンのようですが雨のときには30万トンにもなるようです。ただしその分、汚水が「薄まる」わけであとで実験する指標の数字も濃度が薄まるみたい。ただし大腸菌が最後流出しないよう管理しているようです。

生物反応槽(活性汚泥を混ぜる)を今回見学してきましたがその他、活性汚泥を利用してさらにリンを除く高度処理もあるようです。(リンを除くと、大阪湾の赤潮を防ぐようです)

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この施設はとても大きいのですが屋上は、おなじみの高槻スカイランドという公園になっています
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あとの質疑でありましたが、下水道の管がそれだけ深くなるともし亀裂があっても気圧の関係で下水の漏水はしないみたいです。あと活性汚泥は普通の地面にある生物なので、もし流れ出しても問題ないみたいです。

このほか、活性汚泥の微生物くんの観察会がありました。顕微鏡は久々です。(望遠鏡はよく覗いてますが。。)
まず水質検査です 先に処理済みの水 とてもきてい普通の水のようです
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これをCODという水質の指標を検査するもので調べます
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吸い込むと色が変わり
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数字の少ないのがきれいな状態
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いっぽう、となりにある活性汚泥が入った下水を調べると
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緑色になり数値が高くなります
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活性汚泥を顕微鏡で見ると、、写真はトリコケルカという微生物くんのようです。ほかにも20種類くらいあるようですね。微生物くんと有機物の分解についてはまた追記します。今回下水処理についてとても勉強になりました。