おうちですごそうネタになるかもしれませんが、晩も寒さがましになってきたため、今回は4月28日にマイナス4.5等の光度になった日没後の金星と月面の天体望遠鏡での拡大写真にチャレンジしてみました。 

◆金星
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これは月じゃない?と思われますかもしれませんが金星です。金星は地球より内側を回っていて、大きさは地球より少し小さいですが厚い大気に包まれています。長い間夕方のあと見えていましたが、28日に最高輝度マイナス4.5等級になってから今後高度が下がって暗くなって(太陽に近づいて)いきます。模様が見えないのは100気圧という厚い二酸化炭素の大気に覆われてるからで内部はなんと450℃にもなっているようです。
20200429vinus1
金星や火星を見て思いますが、地球が太陽から奇跡的な絶妙の位置にあって(大気なければマイナス18℃、大気の保温の効果で平均気温15℃になっている)、さらに水があることは本当に感謝しなければならないと思います。。。(10㎝屈折望遠鏡F8 アイピースOR18㎜)

◆月
金星とほぼ同じ方角に来ているので月も同じような形になっています。
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クリックすると大きくなります。中央付近のクレーターを拡大撮影すると
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断崖のように見えるのがアルタイ岸壁、大きなクレーターが3つ並んで見えています。

◆おまけ
ところで月のクレーターの中に高槻市と同じくらいの大きさのものがあるのか??
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29日に見えた神酒の海付近の主なクレーターと大きさです。連続にある大きなクレーターは直径100㎞もあり大阪の南北の距離に相当します。高槻市は南北22.7㎞、東西10.4㎞で細長いですが、大きさ的には赤い文字で書いたメドラー(28㎞)くらいが高槻市が入る大きさです。ちなみに深さは2.67Kmもあるようです。神酒の海の下にあるちょっと見えにくい小さなクレーター(ロッス11.5㎞)が高槻の東西の幅と同じくらいです。月って結構大きいんですね。なお30日の月も撮影してみたのでまた続きを投稿してみたいと思います。